ミタマロ
わたしは、母を「がん」で亡くしています。
父や兄弟は、仕事が忙しくて、お金に関する手続き等は、全てわたしが引き受けていました。
がん治療に関することは調べられることは全て調べましたし、お金がどれくらいかかるかも分かります。
その結果、自分自身もがん険に加入することを決めました。
「現金があれば保険は必要がない」という意見もありますし、それも一理あると思います。
しかし、病気の時の母の気持ちなどを踏まえて、必要な保障や必要なお金の事も説明します。
もくじ
「がん」と知った時の本人と家族の気持ち
母は、消化器系の「がん」でした。
近くの小さな病院での血液検査と診察の結果、「急いで大きな病院へ」と言われ、その後、検査から手術までの期間は2週間もなかったと思います。
検査結果を両親とわたしに説明されました。
「手術をしなかったら1か月の余命。」
「手術をしても約半年~1年の余命。」
本人にも平然と言っちゃうんだなあと唖然としつつも、
わたしは両親や先生や看護師さんがいるにもかかわらず、号泣してしまいました。
母は泣かなかったけどショックを受けていましたし、いつも明るい父も動揺して、その日、どうやって帰ったのかもわからないくらいの状態でした。
その後、泣きながら、入院準備をしたのを覚えています。
パジャマ、下着、カーディガン、コップ、歯ブラシ等、2万円ほどの出費でした。
父は小さな会社を経営していて、わが家は常にお金には困ったことがありません。
貯蓄はある程度ありましたし、住宅ローン・カーローンもありませんでした。
子どもにもお金はかからない状態でした。
それでも母は、自分の病気のせいで、お金を使うのが辛そうでした。
具体的に、両親には、立派な家を建てられるくらいの貯金はあったと思います。
土地や家・証券などは別です。
それにもかかわらず心配していたのです。
母の心配
「自分の治療が長引いたら?いったいいくらかかるの?」
「お父さんの老後のお金を残してあげないと」
「子供にも残してやりたい」
お葬式代の出る程度の生命保険と、入院・手術の出る医療保険には加入していましたが、ガン保険には加入していなかったのが精神的には辛かったのです。
つまり、お金があるからガン保険は必要がないという事はないという事です。
治療がどれだけの間、続くか分からず、貯蓄が目減りしていくのが怖いのです。
必要な保障内容は?
診断給付金
「がん」と診断されたら(最近の主流は3大疾病と診断されたら)
50万円・100万円・200万円がもらえる
これも、現金があれば、いらないようにも思いますが、わたしは加入しています。
「家計に負担をかけてしまうのが辛い」
「家族に迷惑をかけたくない」
診断給付金があれば、こういう気持ちが少しでも和らぐと思います。
現状、すぐに出せる現金が無い方は、絶対にこの保障はつけた方がいいです。
50万では少し心配ですが、掛金との兼ね合いもありますので、50万円でも半年~1年分の医療費は賄えると思います。
「診療報酬月額」によって、医療費の上限が異なりますので、「ガン保険」に加入する前に調べておく必要があると思います。
抗がん剤・放射線治療・ホルモン治療特約
この保障が一番必要だと思います。
月に1回でも所定の抗がん剤・放射線治療をした場合に5万円・10万円がもらえる。というような保障です。
給付される金額は必要な額に設定するといいと思います。
高額療養費制度によって、月々にかかる医療費は上限がありますので、自分の上限額がいくらなのかを把握して、金額を設定するといいと思います。
ここで注意が必要なのは、ガン保険によっては、年齢とともに、この保障の部分は、掛金が上がっていくものがありますので、上がっていかない保険を選ぶとよいと思います。
先進医療特約
先進医療というのは、まだ、健康保険の適用されていないが、検討されている高度な医療技術を用いた治療のことです。
先進医療を受けたくても、受けられない確率はかなり低いのですが、いざ、受けられることになっても、この特約を付けないと、全額自己負担になってしまいます。
実際、重粒子線治療や陽子線治療等は300万円ほどかかります。
母の場合は、がんが進みすぎて受ける事はできませんでしたが、もし、受けられるのに、特約に入っていなかったら、300万円を自己負担する事が精神的にも家計にもダメージが大きいです。
この特約は、かなり低い金額でつける事ができる事と、先進医療は、がん以外にも多くの治療がありますので、つけるべき特約だと思います。
収入保障
こちらは加入していません。
わたしは働いていませんので、必要ないと思っています。
もし、自分の収入が無いと、家計が回らないという方は、加入した方がいいと思います。
抗がん剤治療をしながら働くのは、負担が大きいと思いますので、加入しておけば、治療に専念するという選択もできますので。
わが家の場合は、夫も収入保障の保険には入っていませんが、今から10年間は、子供にお金がかかる時期なので、入るべきか迷っています。
結局治療にいくらくらいかかったのか?
母の場合、検査から亡くなるまで1年弱でしたが、100万円かかりませんでした。
手術して、入院は1か月ほど。
通院での抗がん剤治療が4回。
漢方薬・痛み止め等の処方。
病院外での治療
これらの治療も含めて100万円弱です。
高額療養費は、とても優れているなあと実感しました。
もし、母が診断給付金100万円の契約をしていたら、それだけで賄えましたから。
もっとも、母の場合は、途中で抗がん剤治療をやめてしまったので、これくらいの治療になりましたが、がんの種類によっては、5年間のホルモン治療が必要な場合もありますので、やはり、がん保険には加入するべきだと思います。
お得な保険を組み合わせる
がん保険とは言っていますが、医療保険とがん保険を組み合わせて、重複している保障は、省いていけばいいと思います。
わたしの場合は、医療保険が「オリックス生命 新キュア」の足りないところを「チューリッヒ」のがん保険で補っています。
保険会社によって、得意な分野が異なりますので、組み合わせて、お得な保険に加入するといいと思います。
医療保険はオリックス生命一択
がん保険はチューリッヒかFWD富士生命
終身保険はオリックス生命かマニュライフ生命
学資保険はソニー生命
というような感じです。
がん保険まとめ
がん保険は、専業主婦も加入するべきだと思います。
その理由は、「自分のせいで、家計に負担をかけてしまう。」という気持ちを和らげるためです。
高額療養費制度の、上限自己負担額を知り、最低限必要な保障の保険に加入していたら良いと思います。
参照URL⇒全国健康保険協会
★診断給付金 50万円(100万円あれば安心)
★先進医療特約
★抗がん剤・放射線治療・ホルモン治療特約
これだけ入っておけば、高額療養費制度と合わせると充分だと思います。
はてニャン
ミタマロ
だから「ガン保険」に入っているのよ。
わたしは保険の見直しをプロに任せました。
見直すと条件はよくなり、月々の支払額を減らせました。
老化と病気の原因になるAGEについての記事はこちら
若さと健康の敵、老化物質「AGE」を増やさない生活とは?
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